活動内容
調査研究事業
ツキノワグマ保護プロジェクト
徳島県と高知県にまたがる剣山系にはツキノワグマが生息しています。しかし、その数は十数頭から数十頭と大変少なく、絶滅に瀕している地域個体群です。
私たちはツキノワグマの行動やその周りの環境を調査し、ツキノワグマが生息できる環境の維持に努めます。多様な環境を必要とするツキノワグマが生息する環境は、他のいきものにとっても豊かな環境であるといえます。
四国のツキノワグマについての詳細な情報はSave The Island Bearのページをご覧ください。
担当
山田孝樹
安藤喬平
鳥獣被害対策プロジェクト
野生鳥獣が人里に出没し、田畑の作物を荒らす行動は、四国でも深刻な問題です。各自治体で有害捕獲が実施されていますが、それだけでは被害は減っていないようです。
鳥獣が人里付近でどのような行動をしているか調査を行い、出没の原因を追究したうえで、適切な対策を提案します。
人と鳥獣が適切な距離を保ち、共存する道を模索しています。
担当
葦田恵美子
そのほか野生生物の調査・研究
希少生物の生息状況や、身近な生物の行動や個体数の増減、また、外来生物の侵入程度など、調査・研究を実施し、四国の生物情報を蓄積していきます。
これらの科学的な情報をもとに、保全や対策方法の検討をします。また、普及啓発事業で多くの方に広めていきます。さらには政策提言も行います。
担当
柴山里彩
自然環境に係る資料文献の収集・管理
自然史環境に係る資料や文献の収集および管理を行っています。
また、研究雑誌「四国自然史科学研究」を毎年発刊しており、投稿論文を募集しています。
※ 投稿規程はこちら
※「四国自然史科学研究」はJ-stageでも公開しています。
※「横浪半島総合調査結果」はこちら。
生物資料収集・保管
生物標本やデータの収集・蓄積・管理を行っています。
他団体や行政との協同・連携
他団体や行政と協力し、地域の課題を共に考え解決に向けて尽力しています。四国の自然環境に携わる専門家との連携を図り、情報を共有することで、科学的な知見に基づくシンクタンクを担います。
傷病野生鳥獣保護および野生復帰事業
ケガをしたり弱っている鳥獣を受け入れ、野生復帰させることを目標に治療および飼育しています。ときにはヒナや幼獣などが持ち込まれることもありますが、親が近くにいる可能性が高く、誘拐になってしまうことがあります。そうならないよう普及啓発も行っています。
※参照:公益財団法人日本鳥類保護連盟ポスター(表)(裏)
担当
山﨑浩司
人材育成事業
自然観察会の開催
多くの方に自然やいきものに関心を持ってもらうことを目的とし、自然観察会を開催しています。子供から大人まで楽しんでもらえるようなプログラムを企画します。
※公式LINEアカウント「高知いきもの調査隊」にイベントのお知らせを投稿します。LINEをお使いでない方は「高知いきもの調査隊登録フォーム」へご登録いただくと、メールにてお知らせいたします。
講師派遣
学校や他団体の開催するイベントへ講師を派遣します。
インターンシップの受け入れ
学生のインターンシップを受け入れ、センターの様々な活動を体験してもらいます。
その他の事業
成果物販売
広報紙「NewsLetter」や研究雑誌「四国自然史科学研究」のバックナンバーを販売しています。
※「四国自然史科学研究」はJ-stageでも公開しています。
野生生物をモチーフとした商品の企画
ポストカードなど野生生物をモチーフとした商品や、ツキノワグマ保護プロジェクト関連の商品を企画しています。
※ツキノワグマ保護プロジェクト関連商品は株式会社WoodHeadで販売しています。